ロードバイクに乗り慣れてきて、「レースに出てみたい」と思い始めた初心者の方にとって、どの大会を選べば良いのか、どんなレースの種類があるのか、初参加に必要なものは何かなど、わからないことも多いはずです。
本記事では、ロードバイクレース初心者におすすめの大会や、レースを選ぶポイント、初心者向けのレースの条件について詳しく解説します。
特に、ヒルクライムやエンデューロ、クリテリウム、周回形式、ロードレースといった種目ごとの特徴を紹介し、それぞれが初心者に適している理由を整理しています。
さらに、大会参加に必要なものや基本的な練習方法についても触れています。これからロードバイクレースに挑戦しようとしている方が、自分に合った大会を見つけ、安心してスタートを切れるようにまとめています。
- 初心者に適したレースの種類と特徴
- 初心者向け大会の選び方と条件
- レースに必要な装備や準備物
- 初心者向けの練習方法とポイント
初心者におすすめのロードバイクレース
- 初心者向けのレースを選ぶポイントとは?
- 初心者にはヒルクライムが最適
- エンデューロの特徴と初心者向きの理由
- クリテリウムに挑戦してみよう
初心者向けのレースを選ぶポイントとは?
- 自分の走力に合ったレースであるか
- ビギナー向けのカテゴリーが用意されているか
- 事前講習会や安全走行の指導があるか
- コースの勾配や距離が適切かどうか
ロードバイクレースに初めて参加する際には、いくつかのポイントを意識してレースを選ぶことが大切です。まず、安全性が高く、自分の走力に合ったレースであることが重要です。
特に初心者にとっては、ビギナー向けのカテゴリーが用意されているかを確認することがポイントです。年齢別のカテゴリーが用意されている場合もあります。これにより、同じレベルの参加者と走ることができ、不安なくレースに臨めます。
また、事前講習会や安全走行の指導があるかもチェックしましょう。集団走行やサーキット走行に慣れていない初心者にとっては、正しい知識を得ることが事故防止につながります。
さらに、コースの勾配や距離が適切かどうかも判断材料になります。あまりに起伏が激しい、または距離が長すぎると、完走することが難しくなるため、初心者向けの比較的穏やかなコースが適しています。
以上の点を踏まえて、自分の経験や体力に合った大会を選ぶことが、楽しいレースデビューの鍵となります。
初心者にはヒルクライムが最適
ロードバイクレースの中でも、初心者に特におすすめなのがヒルクライムレースです。これは、山や坂道を登り、ゴールまでのタイムを競うシンプルな形式のレースです。
- 落車のリスクが低い
- 自分のペースで走れる
- 完走率が高い大会が多い

落車のリスクが低い
ヒルクライムが初心者に向いている理由のひとつは、落車のリスクが低いことです。登り坂ではスピードが出にくく、また集団走行の必要もあまりないため、接触事故が起こりにくいのが特長です。
自分のペースで走れる
また、自分のペースで走れるという点も大きな魅力です。他のレース形式と比べて順位よりも完走やタイムの向上が重視されるため、周囲と競い合うよりも「自己ベスト更新」を目指す楽しみ方ができます。
完走率が高くコースも初心者向け
さらに、完走率が高い大会が多く、コースの難易度も初心者向けに調整されていることが多いため、初めてのレースでも安心して参加できます。たとえば、「Mt.富士ヒルクライム」は98%以上の完走率を誇り、多くのビギナーに支持されています。
このようにヒルクライムは、スピードや技術に自信がない初心者でも安全に挑戦しやすいレース形式として人気があります。
エンデューロの特徴と初心者向きの理由
エンデューロとは、決められた時間内に周回コースを何周できるかを競う耐久型のレース形式です。個人またはチームで出場できるため、初心者にも取り組みやすい大会が多数あります。
- レース中に休憩や交代が可能
- 安全性の高いコース
- 集団走行のスキルが求められる
レース中に休憩や交代が可能
エンデューロが初心者におすすめされる理由のひとつは、レース中に休憩や交代が可能なことです。特にチームで参加する場合、交代しながら走ることができるため、体力に自信がない方でも無理なく完走を目指せます。
安全性の高いコース
また、開催場所がモータースポーツ用のサーキットなど安全性の高いコースであることが多く、車道を走る不安や交通量の影響を受ける心配がありません。初心者向けの講習やレース前の走行練習も多くの大会で用意されています。
集団走行のスキルが求められる
ただし、レベルが高い参加者も多く、集団走行のスキルが求められる場面もあります。特に上位を狙うクラスでは平均時速が高く、テクニックや判断力が必要になるため、エンデューロに初挑戦する場合は「ビギナークラス」や「講習付きクラス」を選ぶのが安心です。
総じて、無理なく参加できる構成とサポートが整っているエンデューロは、レースの雰囲気を味わいたい初心者にとって最適な入り口です。
クリテリウムに挑戦してみよう
クリテリウムは、1〜3km程度の短い周回コースで行われるロードバイクレースです。市街地の公道や公園などを封鎖して実施されることが多く、観客の応援も近くで感じられるため、非常に盛り上がるレース形式です。
- 距離が短く、コースが把握しやすい
- 初心者向けのカテゴリーがある場合が多い
- バイクコントロールと体力が必要
距離が短くコースが把握しやすい
初心者がクリテリウムに挑戦する際に注目すべきポイントは、距離が短く、コースが把握しやすいことです。周回ごとにコーナーや地形に慣れていくことができ、初めてのレースとしても取り組みやすくなっています。
初心者向けのカテゴリーがある場合が多い
また、初心者向けのカテゴリーが設けられている大会が多いのも魅力の一つです。集団走行のルールやライン取り、ペース配分といったレース特有のスキルを実戦形式で学ぶ場としても適しています。
バイクコントロールと体力が必要
一方で、スピードと集団走行が求められるため、ある程度のバイクコントロールと体力が必要になります。レース中はペースの上げ下げが激しいため、瞬発力や状況判断も重要です。
そのため、初めてのクリテリウム参加では「ビギナークラス」や「講習会付き」のレースを選ぶと安心です。
走力や経験を少しずつ積みながら、より本格的なレースにも挑戦できるようになるでしょう。
初心者が出場しやすいロードバイクの大会とは?
- 定番のヒルクライム大会を紹介
- 初心者向けのエンデューロ大会
- 初心者でも安心なクリテリウム大会
- 人気の周回レースもおすすめ
- 初級者も目指せるロードレース大会
- 大会参加に必要なものリスト
- 初心者におすすめの練習方法
定番のヒルクライム大会を紹介
初心者に人気の高いヒルクライムレースには、全国各地で開催されている定番大会があります。完走しやすく、サポート体制が整っている大会を選ぶことで、初レースでも安心して挑戦できます。
Mt.富士ヒルクライム

最も有名なのが「Mt.富士ヒルクライム」です。
日本最大規模のヒルクライムイベントで、平均勾配5.2%、距離24kmと長めですが、勾配が緩やかで完走率は98%を超えます。初心者でも達成感を得やすい大会として高く評価されています。
榛名山ヒルクライム(ハルヒル)

次に紹介する「榛名山ヒルクライム(ハルヒル)」は、年齢別のカテゴリーや距離の異なるコースが用意されており、初心者専用コースもあります。
小学生から参加できるため、まさにビギナー向けの大会といえます。
日光白根ヒルクライム

また、「日光白根ヒルクライム」は、コースの勾配が比較的緩く、自然豊かな風景も楽しめる点が魅力です。地元のグルメや温泉と組み合わせたイベントもあり、レース以外の楽しみも満載です。
これらの大会はいずれも初心者の参加率が高く、和やかな雰囲気の中でレースデビューできる点が共通しています。初挑戦に最適な大会を選び、気軽に参加してみましょう。
初心者向けのエンデューロ大会
エンデューロ形式の大会は耐久レースでありながら、初心者向けの部門が設けられているイベントも多く、初めてのレース体験として非常におすすめです。
もてぎエンデューロ

代表的なのが「もてぎエンデューロ」です。
モビリティリゾートもてぎ内のモータースポーツ用サーキットを舞台に、春と秋の年2回開催されます。
2時間の「ビギナークラス」では、プロのレクチャーを受けたうえでスタートでき、レース経験がない人でも安心です。
日産スタジアム・サイクルパークフェスティバル

もうひとつのおすすめは、「日産スタジアム・サイクルパークフェスティバル」です
市街地に近いアクセスの良さに加え、事前講習会が丁寧で、走行の心構えからテクニックまで丁寧に教えてもらえるため、初参加者にも好評です。
エンデューロレースは、周回を交代しながら走るチーム形式も多く、仲間と一緒に楽しめる点も魅力です。
自分のペースで無理なく走れることから、「いきなり1人で走るのは不安」という人にも向いています。
初心者でも出場しやすいクラスや講習付きの大会を選べば、エンデューロでも安心してレースデビューができます。
初心者でも安心なクリテリウム大会
クリテリウムは短い距離を周回するスピード感のあるレースですが、最近では初心者を意識した大会も増えてきました。安全面やサポート体制が整っている大会を選べば、初めてでも安心して参加できます。
春のしもふさクリテ
たとえば、「春のしもふさクリテ」は、1.5kmのコースを5周走る構成で、フレッシュマン(初心者)向けの部門が用意されています。
レース前にはプロ選手による安全講習会が実施され、走行技術に不安がある人でも安心です。
大磯クリテリウム

また、「大磯クリテリウム」は「ピュアビギナー」という初心者専用クラスがあり、試走前には集団走行の練習会も実施されます。
コースは単純で見通しも良く、初参加者が戸惑うことなく走れる点が評価されています。
これらの大会では、初心者が無理をせずレースの流れを体験できるよう、少人数でのスタートや速度制限付きの部門も設けられており、安心してレースの雰囲気を味わうことが可能です。
クリテリウムは集団走行や加速・減速のタイミングなど、基本的なレース技術を習得するのに適したレース形式です。初心者向けの大会を選び、徐々に実力をつけていくステップとして活用しましょう。
人気の周回レースもおすすめ
周回レースは、同じコースを何度も走る形式のレースで、コースを覚えやすく戦略も立てやすいため、初心者にもおすすめです。特に、周回レースは走行中にコースの特徴をつかみやすく、途中での対応力が身につきやすいのが利点です。
シマノ鈴鹿ロード

代表的な大会として挙げられるのが、「シマノ鈴鹿ロード」です。国際サーキットの鈴鹿サーキットを使用したレースで、初心者向けの講習会や、体験レースも同時開催されています。安全性の高いコースに加えて、レース未経験者でも参加しやすい工夫がなされています。
袖ヶ浦チャレンジ
もう一つの注目大会は、「袖ヶ浦チャレンジ」です。こちらもサーキット場を利用した特設コースで、100kmの部など比較的取り組みやすい設定があるほか、初心者講習会も充実しています。コースが広く、集団走行の練習にも最適です。
※現在開催していないようです…
周回レースは、完走を目標にすることで達成感を得やすいだけでなく、同じコースを繰り返し走ることで走行スキルの向上にもつながります。初めてのレース参加に不安がある方は、まずは安全なサーキット型の周回レースから始めてみるのが良いでしょう。
初級者も目指せるロードレース大会
ロードレースは、スタート地点からゴールまでの距離を競う本格的なレース形式で、プロレースのようなスケール感が魅力です。ただし、初心者にとっては集団走行やスピードが求められるため、ハードルが高いと感じられることもあります。
それでも、初心者からステップアップを目指すライダーにおすすめの大会も存在します。
ツール・ド・北海道
たとえば、「ツール・ド・北海道」では、国際レースと並行して市民レースが開催されており、走力に応じたクラス分けがされています。1時間で25kmを走れる実力があれば、参加を検討してもよいレベルです。
こうした市民参加型のロードレースは、一定の走力と集団走行スキルを身につけた初級者にとって目標としやすいイベントです。
また、多くの大会では事前に試走や講習が行われるため、経験を積みながら安全にレースに臨むことができます。
ロードレース特有のスピード感と戦略性を体験したい人にとって、こうした大会は貴重な機会です。ヒルクライムやエンデューロで経験を積んだ後のチャレンジとして、目指してみる価値は十分にあります。
大会参加に必要なものリスト
ロードバイクレースに初めて参加する際は、事前の準備が成功の鍵を握ります。以下は、初心者がレースに参加するために揃えておくべき基本的な持ち物のリストです。

ロードバイク本体とヘルメット
まず必須となるのはロードバイク本体とヘルメットです。
どちらも安全基準を満たしたものが必要で、特に大会によってはJCF(日本自転車競技連盟)公認の装備が求められることもあるため、事前に確認しておきましょう。
サイクルウェア、グローブ、シューズ
次に、サイクルウェア(ジャージ・パッド付きパンツ)とグローブ、シューズも重要です。
長時間の走行や落車に備えて、身体を保護できる装備を選びましょう。気温や天候に応じてウインドブレーカーやレインウェアも準備しておくと安心です。
その他必要な物
補給に備えてボトルと補給食(エネルギージェルやバーなど)も必需品です。長距離レースではエネルギー切れが起きやすいため、こまめな補給を意識しましょう。
また、ゼッケンを取り付けるための安全ピンやバンド、サイクルコンピュータ、予備チューブと携帯ポンプなども準備しておきたいアイテムです。特にパンク修理の道具は、トラブル時に自力で対応するために欠かせません。

このように、必要な装備を事前に確認し、忘れ物がないように準備することが、安心してレースに挑むための第一歩です。
初心者におすすめの練習方法
ロードバイクレースに挑戦するには、ただ走るだけではなく、目的に合わせた練習を行うことが大切です。特に初心者は基礎を固めることから始めましょう。
- 週に2〜3回のライドを継続する
- インターバルトレーニング
- ヒルクライムを意識した登坂トレーニング
- 集団走行の経験を積む
まずは、週に2〜3回のライドを継続することが基本です。平日は30〜60分の短時間でも良いので継続的に走ることを心がけましょう。休日には長距離ライドを取り入れることで持久力を伸ばすことができます。
次に重要なのが、インターバルトレーニングです。これは短時間の高強度走行と回復走を繰り返すメニューで、レース中のペース変化に対応できる力を養うために効果的です。最初は1分全力+2分ゆっくりを3~5セット程度から始めてみましょう。
また、ヒルクライムを意識した登坂トレーニングもおすすめです。近所の坂道や低山を活用し、一定のペースで登る練習を繰り返すことで、心肺機能や脚力の強化に繋がります。

さらに、集団走行の経験を積むことも大切です。地元のサイクリングクラブや講習会に参加して、他のライダーと一緒に走ることで、ドラフティングやライン取りといった実践的な技術を学ぶことができます。
継続的な練習と正しい方法を組み合わせることで、初心者でも確実にスキルアップできます。無理のない範囲から始め、徐々にレース本番に向けた準備を進めていきましょう。
ロードバイク レース初心者におすすめの要点まとめ
- 自分の走力に合ったレースを選ぶことが大切
- ビギナー向けカテゴリーの有無を確認する
- 事前講習や安全走行のサポートがある大会が安心
- 距離や勾配が穏やかなコースを選ぶと参加しやすい
- ヒルクライムはスピードが出にくく落車の危険が少ない
- 自分のペースで走れるヒルクライムは初心者向き
- 完走率が高く初心者参加率の高い大会を選ぶと安心
- エンデューロは休憩や交代が可能で初心者に優しい
- モータースポーツ用の安全なコースが多く安心感がある
- チーム参加型のエンデューロは気軽に挑戦できる
- クリテリウムは短距離周回コースで初心者にも理解しやすい
- 初心者専用のレースクラスが用意された大会を選ぶとよい
- 周回レースはコースを覚えやすく完走の達成感が得られる
- 市民参加型ロードレースは初級者の挑戦先として最適
- 練習は週2~3回のライドから始め、徐々に強度を上げるとよい
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